一つのことを極めるということは、とても難しい。
一つのことを極めるためには、自分の欲望のかなりの部分を犠牲にしなくてはならない。
それが出来ないからこそ、プロアスリートやオリンピアン、一流の職人たちが、多くの人に夢を与えることが出来る。
皆と一緒に遊びたい、飲みに行きたい、車が欲しい、家が欲しい、服が欲しい、バックが欲しい、ブランド物が欲しい、皆と同じものが欲しい、といった様々な誘惑や欲望があり、
一つの道を究めるまでには、プライドを捨てなければならないことや、他のものに責任を転化するなど、困難なことから逃げず、それと向き合い、乗り越えていかなければならないし、自分だけ皆とは違う孤独な道を進んで行かなければならないなど、いくつもの困難があります。
一つの道を究めるつもりが、あれこれ手を出したり、中途半端になってしまうのも、壁にぶち当たった時に、その壁を乗り越えることが出来ないために、より簡単な道楽な道を選んでしまうためです。
また聖書に、
偽メシアや偽預言者が現われて、大きなしるしや不思議な業を行い、できれば、選ばれた人たちをも惑わそうとする。
(マタイによる福音書24:24)
かつて、民の中に偽預言者がいました。同じように、あなたがたの中にも偽教師が現れるにちがいありません。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを贖ってくださった主を拒否しました。自分の身に速やかな滅びを招いており、 しかも、多くの人が彼らのみだらな楽しみを見倣っています。彼らのために真理の道はそしられるのです。
(ペドロの手紙二2:1-2)
と書いてあるように、折角いい方向に進んでいたにもかかわらず、それを惑わすような人も現れてくるかもしれない。
こうしたこと全てクリアしていく必要がある。
それだけのことをして来たからこそ、皆から尊敬され、夢を与える係りになれる。ただ努力をすればいいものではありません。
金メダリストというのは、本当に凄い人ですね。