イチローを育てたお父さんについて、イチローと毎日練習して来たとか、足の裏をマッサージしていたなどといったことは知っていると思いますが、それは表面的な所だけです。
しかし、本当は普通の人には真似できないぐらいの、大変なことをやってきています。
これから、どうやってイチローを育てて来たのか、イチローのお父さんの子育て法について、紹介していこうと思います。
イチローが、本格的に野球をやりたいと言い出したのは、小学校二年の終わりころ。小学校に野球部がなかったため、
「お父さんが毎日、夕方から相手してやるから、やるか」
「うん、ぼく、やる」
「よし、それならこれは男の約束だ。約束は破るな」
「破りません」
といったことをきっかけに、三時半以降、一年365日、四年間もの間、マンツーマンで毎日行うようになる。
この時点で、もう普通じゃない。
普通であれば、雨や雪でも降れば「今日は休みにしよう」とするだろうし、父親が毎日三時半から時間に、子供に付き合うことはないでしょう。
これはイチローのお父さんが自営業であったから、ある程度の融通を付けれた所もありますが、しかしそれでも普通はしない。
(他の一流のアスリートに育てた親たちは、時間が合わないというのであれば、子供のために仕事を辞めたりしている。)
また約束をしても、ほとんどの人は仕事が入った、どうしても避けられない付き合いがある、と休んだりするのが普通。
それも、それは不可抗力だから仕方がなく、お父さんは約束を破ったことにはならない、のように考える。
これを一切しなかったのが、イチローのお父さんです。
「親父は、僕のことを決して裏切らなかった」