イチローを一流に育てた父 8

学校の練習を毎日見に行くことに決めたお父さんでしたが、これは中学だけでなく、高校にも同じように毎日通った。

6年間通うことも大変ですが、平日にも関わらず、一人だけ毎日見に来るものだから、「お前の親父は仕事をしているのか」とか、「また来てるぜ」、「いつまで来る気なんだ」、「よっぽど暇なんだな」など、

グラウンドに漂う部員や監督の雰囲気は、かなり冷ややかだったが、一か月過ぎた辺りから、徐々に変化が現れ、存在を認められるようになる。

 

「口でああだこうだと言う前に、まず行動で示しなさい。相手が認めてくれるには、不言実行が大切なんだよ。誠心誠意を尽くした行動は、必ず相手に通ずるものだよ」

普通は、信念を貫くということが出来ず、周りに流されてしまいますが、お父さん自ら身を持って行動で示したことも、後にイチローが活躍することに、繋がったのだと思います。

 

一つ補足すると、一切口出しなどしなかったお父さんでしたが、先輩や監督が、イチローのバッティングフォームを、事細かにいじりだしたことがあって、練習を見始めてから一週間後に、その一度だけ、バッティングフォームをいじらないように、監督にお願いしにいったそうです。

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