多くの人は何をやったらいいとか、これをやったらいいのかとか、そういったことを知りたいと思っています。
例えばスクワットで言うと、
「スクワットの時は、つま先と膝の向きをそろえる。そして膝をつま先よりも前に出し過ぎないようにし、胸を張り、大体太ももが床と平行になるぐらいまで、腰を下ろしていく。
またその時に、脛の角度は、上半身と下半身が平行になるのが目安。
これが主に行われているスクワットで、パラレルスクワットと呼ばれています。
その他にも膝を曲げる角度によって、膝を十分に曲げて行うフルスクワット、パラレルスクワット、それの半分、膝と股関節が約90度のハーフスクワット、1/4動作のクウォータースクワット、更に浅く行うパーシャルスクワットがあります。」
と説明すると、
「ほぅほぅ、なるほどぉ~。勉強になります。」
「更にバリエーションも加えれば、例えば足の巾を広くしながら行う、ワイドスタンススクワット、ジャンプを繰り返すスクワットジャンプ。
また、膝から肩まで体を一直線に保ちながら膝を曲げ、大腿四頭筋に利かせるシシースクワットというのもあります。」
何てことでも言えば、
「いや~さすが専門家ですね。知らない事ばかりで、習ってよかったです。」
と喜ばれる。
喜ばれるから、一般の人にはそういうようなことを、教えればいいのかもしれませんが、本当はそういう問題ではない。
多くの人が知りたいと思っていることは、全てにおいて、形やテクニックといった表面的なものです。
しかし本当に重要なものは、そういったものではなく、本質的なことです。
トレーニングにしても、いくら新しいトレーニング種目に取り組もうとしても、そんな所に本質はないんです。
そういうことではなくて、どうやるかです。
どう体を使えばいいのか、関節や骨をどう動かすべきなのか、そういった発想がない限り、本当にパフォーマンスを上げることなど出来ない。