今はすっかり考えが欧米化し、何でも付け足す発想になってしまっています。そうではなく、まずは今までのことを見直す。
例えばスポーツをやっていて、身長を伸ばしたいとします。そうすると、付け足しの発想では、今ある状況を変えないで、何かいいサプリメントは無いかなど、何かを付け加えようとする。
しかしそれ以上に重要なのは、身長の伸びを妨げているものが何かを知り、それを変えることです。
またスポーツでパフォーマンスを上げたい人は、筋力トレーニングをしようと考える。
しかし、筋力トレーニングが絶対にダメだということではないのですが、それ以前に、普段やっている練習が、ダメな事だらけなら、それをまず変えない事には、筋力トレーニングをやった所で、全く意味がない。
これは別にスポーツに限らず、病気でも、腰痛でも、仕事でも何でも同じですが、何か新しいことをプラスすることよりも、今までのものを見直して変えることの方が、効果があるし重要です。
癌にしても、毎日3000から5000個ものがん細胞が、発生していると言われています。
一般的には「癌は敵だ」、「癌と闘う」と考えられがちですが、健康な人でも毎日がん細胞が発生していることから考えると、闘うものでもないような気もします。
また抗がん剤治療などで、癌をいくらなくそうとしても、癌は毎日発生するのだから、本当に意味があるのかという疑問があるし、抗がん剤治療を長く続ければ、今度はそれによって本体そのものが弱って、命を縮めることになる。
そのためがん細胞を無くそうとする治療も、時には必要かもしれませんが、それよりも過剰に癌細胞が発生してしまう体になっていることに、焦点を向けるべきではないのかと思うのです。
急に発想を切り替えることは難しいですが、付け足しの考えを止めれば、今までとはまるで違った考え方、ものの見方を、身に付けられるようになると思います。