最近ある方から、
「ストーカーみたいな人がいますけど、好きな人が嫌がる事をしていて、その人が仮に一緒になれたとして、幸せになれるんですか?」
といった質問をされた。
当然なれませんね。
そういう人は、幸せになるという利益や、幸せになる事を目的にしているのではなく(意識的にはそう思っているかもしれませんが)、違う所に焦点が行っているので、絶対に幸せにはならない。
ギャンブルが一番分かり易いと思いますが、ギャンブルで負けた分を、そこでスパッと切り替えるのではなく、「次こそは!」という具合に、負けを取り戻そうとする。
負けを確定させるのが嫌なのです。
しかし結果的には、どんどん負けが込んでしまい、そうすると今更引き返せないという悪循環にもなったりする。
以前、元楽天の山崎選手の動画(動画が削除されたいますが、探せばあるかもしれません)を紹介し、その中で野村監督が、「お前三振を恐れていないか?」と話をしていましたが、これも完全にプロスペクト理論に当てはまる。
また似たようなもので、以前にも説明したサンクコストがありますが、ダメなものをスパッと切り替えるのではなく、今までやってきたことを元を取ろうとして、引きずってしまう。
これは特に日本人に強いかもしれません。
外国人はいいものだと分かったら、スパッと変えますが、日本人は変なプライドなどもあったりして、徐々に時間をかけなければ変えることは出来ない。
北海ベスト4進出の記事で、イタリアで何年も適当な柔道を教えていたのを、金メダリストの瀧本誠さんが正体を隠して潜入し、指導した後スパッと切り替えていた動画を紹介しましたが、日本ではそれが中々出来ない。(これも削除されていましたが、探してみて下さい)
誰だって損したくはない。
そんな事は当たり前ですが、それが強くなり過ぎると、却って益々損する原因になってしまう。
人によっては頭がおかしくなったり、病気になったり、人生を不意にしてしまう事だってあるかもしれません。
中々前に進めないのも、過去のことに拘っているからでしょう。
過去だけでなく、今拘っていることもある。
しかしその拘りが、もし間違っていた時にどうするか。
いいや自分が正しいんだとか、そんなはずはないと、拘りを続けるのか、それとも切り替えるのか。
特に努力してきた、頑張ってきたことほど、それの元を取りたくなって、切り替えられなくなります。
頭では、「私は一発勝負の200万円なんかは選ばず、確実に100万円を取ります」何て考えていても、いざ本当にそうした局面に出くわした時に、それと同じように出来るとは限りませんが、少なくても、心構えとして、そうした時にはどういった行動を取るべきかを、事前に考えておかないと、出来る人ならいいですが、そうでなければドツボにはまる事になってしまうかもしれません。
子育てを一生懸命やってきた、スポーツを一生懸命努力してきた、これが正しいと思ってこだわりを持っているとして、それは違う、間違っていると誰かに言われた時にどういった行動を取るのか、また取るべきなのか。
それと自分の最終的な目標は何なのか、それを実現させるためには、本当にそれが必要なのか、正しいのか。
熱くなっている時は、難しいですからね。
がん治療にしても、私はがんになってから考えるのではなく、がんになる前にどうすべきかを考えておくべきだと思っています。
パニックを起こして、冷静な判断も出来なくなる。
一般的には病院に行って、3大治療を受けるのでしょうが、何も知識が無い人にはその道しかないでしょう。
がんで言えば、『もし、突然死ぬようなことがあっだらば殺されたんだと思ってねー』と言っていた、安保徹先生が去年の12月6日に、突然亡くなってしまいました。
研究室なども荒らされていたようですが、ちなみに12と6を足すと18で、18は666。
まぁ、666はともかく、突然死ぬようなことがあったらと言っていた先生が、本当に突然亡くなった訳で、金正恩が暗殺されてビックリしている人もいるようでしたが、暗殺というのは、不審死が多いことからも、特に珍しいものでもないんじゃないでしょうか。
とにかく、損しない事に拘って、本当の損をしないように。