ただ一つ分からないのは、イチローの場合もそうですが、一流のアスリートに育てた親たちは、子供の頃に、「この子はちょっと違う」と感じていることがよくあり、
それが才能の違いなのではないかということ。
しかし、まず一つ言えるのは、赤ん坊の頃は、誰でも一流だったということです。「運動神経が鈍くて、赤ん坊の頃は寝返りをうつことが出来なかった」と、いう人はいない。
赤ん坊ぐらいに筋力がないのに、寝返りをうつことは、実はかなり難しいことで、大人には出来ません。そんな難しいことを、体育が全然出来ない子供であっても、皆やっている。
この時点でもし差があるのであれば、才能の問題であると言えるかもしれませんが、そうではないんです。
それともう一つ遺伝的なことで言えば、ゴルフの宮里三兄弟の様に、三人ともプロゴルファーになるということは、まずあり得ません。遺伝だけの可能性で考えると、三人ともプロになるというのは、物凄い確率になる。