まず根本的に、ウォーミングアップは、やらざるを得なくてやっているということ。
車のエンジンを1時間温めなければ、壊れてしまうからやりたくないけどやっている、そういうような感じです。
幼い子供であれば、ウォーミングアップなど一切することなく、全力で走り回り、尚且つ怪我もしませんが、年を取ればとるほど、ストレッチだ、ジョギングだ、屈伸だという事をしなければならない。
そうしないと怪我をするし、体が動かないからですが、どちらの体になりたいかと言えば、子供のような体ではないでしょうか。
プロ野球選手も40代になると、体が動かなくなってきて、ストレッチばっかりするようになったりもしますが、それはやらざるを得ないからです。
しかしやらなくて済むなら、やらないに越したことはない。
ウォーミングアップも根本的な所から考え直すと、また新しい世界が見えてきます。
しかしそこまで先の話までには行かなくても、普段やっているウォーミングアップのやり方を、見直すだけでも、十分効果を出せる。
ほとんどの人は、ウォーミングアップに限ったことでもありませんが、何も考えることなく、ただやっています。
ただやっているから問題に気づくこともない。
ただのルーティンになっている。
そうではなく、ウォーミングアップはただ体を温める、準備をするだけのものとして捉えるのではなく、まず今日の体はどういった状態なのか、問いかけを行う。
そういう作業をするのが、ウォーミングアップ。
問いかけをすることによって、今日どういった練習をしていくべきかがわかる。
ただグランド3周走って、ストレッチすればいいってものじゃないんです。またそれでは、ウォーミングアップと練習との、関連性連動性もほとんどない。
体に問いかけをすれば、今日の体の状態が分かって、今日の練習をどうすればいいかが分かり、また明日になった時、その練習によってどうなるのか、傾向が掴めてくる。
そうやって練習メニューを作って行く。
そう言う事をしないで、体を無視した練習を行っていると、筋肉はパンパンに張って怪我をしたり、ベストを出すことも出来ない。
ウォーミングアップでやるべきことは、まず体への問いかけ。