決定力不足の日本人

数年前の日本代表のサッカーでは、よく決定力不足だと言われていました。

シュートチャンスにも関わらず、パスして失敗したり、とんでもない方向に蹴ってしまい、中々得点が取れなかった。

それが今ではサッカーのレベルが上がり、それ程決定力不足だとは言われてはいませんが、世界トップレベルのフォワードと日本人フォワードとを比べた時には、決定力には、まだまだ大きな差がある。

世界トップレベルの選手は、ワンチャンスをものに出来たり、3回チャンスがあれば1回は得点で来たりしますが、日本人選手になると、それが10回ぐらいのチャンスが必要だったりするのです。

 

しかしこれは何も、サッカーの話ではないのです。

決定力不足は、日本人が抱えている問題でもある。

 

たとえば何かの指導を受けた、アドバイスをして貰ったという時に、それを直ぐ素直に受け入れるという人は少ないんじゃないでしょうか?

もし知識経験が豊富で、また判断力や決断力があって、自分が考え行動した時に大体正解だというのであれば、他人がどうこう言おうとも、自分の考えに従って行動した方が、成功する確率が高い。

しかし普段が、もし上手く行っていないのであれば、今までのやり方とは変えて行かなければならないし、もっといい方法を自分の中に取り入れて行かなければならないし、もしくは逆のやり方を行った方が上手いく可能性が高いのに、そうした人に限って、今までの自分のやり方を押し通そうとするものです。

 

また「私はそれをやりたいです」、「教えて下さい」という人で、「分かりました。そこまで言うのなら、あなたのために準備しました」というような感じで、いざやりますかという時には、やるやる詐欺のように、絶対やらないみたいな人がいる。

元々やる気が無くて、口だけでやると言っている人や、その時は本当にやろうと思っていたのだけど、その時は気が変わったなど色々あると思いますが、言動と行動が逆になっている。

 

それと教えて君みたいに、「教えて下さい、教えて下さい」と言ってくる人に、教えているにも関わらず、それは聞かずに「教えて下さい」、などと言う人もいる。

「えっ!?人の話聞いてたの?」、「天邪鬼!?」

と思うような感じですが、それは「教えて下さい」の前に、「私にとって都合のいい事を」が省略されているからで、まさに今教わっていたとしても、全く入っていかない。

 

これらは全て決定力不足。

チャンスを全くものに出来ない。

100本のシュートチャンスがあっても、一本も決められないようなものです。

決定力不足なんていうのは、サッカーだけのことじゃないんですね。

 

チャンスというのは、早々ないし、気づくのも難しい。

またそれをものにするのはもっと難しい。

それが出来る人が、成功するような人、人生を楽しく生きているような人です。

 

特に大事なのが、人生において、何度かやってくる転機となる時。

だけどそれも、ものにするのは、中々難しいものです。

またそれを一回逃したら、もうない。

日頃チャンスや運など余り考えていないと、またやって来るだろう、次もあるだろう、また声かけてくれるだろう、などと悠長なことを考えがちですが、大きいもの程、二度とないです。

 

しかし、それを選択しているのも自分。

もう少し言えば、今の自分を決めているのも自分だし、未来の自分を決めるのも自分ですが、何となくの今までの流れで、過ごしてしまう。

何かあった時にパッと動けない。

人生や行動に、角度を付けることが出来ない。

時折チャンスのようなものが現われたとしても、今までの流れるプールに流されるまま、時を過ごして行くみたいになる。

 

人生も中々難しいものですが、パッと行動できるようになりたいものです。

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