親や指導者であれば、スポーツに取り組んでいる子供の才能を伸ばしてあげたいと考えます。しかし才能を伸ばすことより、もっと大切なことがあります。
それは、才能を潰さないことです。
実は多くの場合、才能を伸ばしている事よりも、潰していることの方が多いのです。
また親や指導者が熱心に子供に教えていたりすると、小学生の時点で既に才能が潰れていることが、かなり多くあります。
しかし才能が潰れているかどうかの見分け方が、一般の人には難しいために、才能を潰しているとは気が付かず、その方法が続けられています。
もし自分自身が「プロアスリートとして、色々経験してきた」とか、「スポーツのことだけではなく、専門的に体のことなど色々勉強して来た」、もしくは「プロアスリートを輩出しているような優秀な指導者についている」
というのであれば、才能を伸ばすことが出来るでしょう。
しかしそうした人は、余りいません。
プロを目指しているという人であっても、スポーツと体について、専門レベルまで深く勉強する人は少なく、それよりも自分の考えと自分の知っている方法を、また子供の体と性格を無視して教えたり、押し付けたりしていることの方が多いと思います。
もちろん才能を伸ばすことが出来るのであれば、それに越したことはありません。しかし才能を伸ばすことは、一般の人が考えていること以上に、かなり難しいことなのです。
特に旭川の様に、スポーツのレベルが余り高くない所では、才能を潰す可能性の方が高くなり、小学生の子供に熱心に教えるほど、才能を潰すことになります。
理想は才能を伸ばすことですが、プロレベルの経験と知識が無い場合に、それと同じことをやろうとすると、逆に才能を潰すことになり、プロになりたいと言う夢も、間違ったことを熱心に行ったために、叶えることが出来なくなります。
しかし才能を潰さなければ、まだチャンスは残っています。
プロレベルの知識と経験が無い人や、環境に恵まれていない人が、エリートコースで進むことは出来なくても、時間をかけて地道に進む道を選べば、プロになれる可能性もあるのです。
そのため余程自信のある人でなければ、才能を伸ばそうとハイリスクを求めるより、才能を潰さない事に気を付けた方が、最終的に才能を伸ばすことが出来るのです。
「まず何よりも、害をなすなかれ」 ヒポクラテス
「まず生き残れ。儲けるのはそれからだ」 ジョージソロス
「才能を伸ばすことよりも、潰さない事を考えろ。伸ばすのはそれからだ」
旭川揺らぎ整体
今の日本は、西洋文化の付け足して考える思考が身に付き、かつての無駄を省く考えを失っているため、もしかしたら才能を伸ばすのではなく、才能を潰さないという逆の発想は、少し理解し辛かった、受け入れがたかったもしれませんが、よく考えてみて下さい。
今までの人生の中で、焦って上手く行った経験、準備不足で上手く行った経験が、一体どれくらいあるでしょうか?殆どないのではないでしょうか。
結果を急ぐ人程、失敗するものです。
リンカーンは、
「もし8時間、木を切る時間を与えられたら、そのうち6時間を私は斧を研ぐのに使うだろう。」
と言っていますが、時間の殆どを準備に費やすべきだと言っているのです。
しかし普通の人であれば、急いで切り始めます。
これをスポーツに置き換えたらどうでしょうか?
8時間の内、6時間もの時間を準備にかけるようなことが、出来ているでしょうか?
また準備に十分な時間をかけている人と、そうでない人とでは、最終的にどちらがいい結果を残すことが出来るでしょうか?
普通は、「筋トレだ」、「体幹トレーニングだ」、「ランニングだ」、「素振りだ」と、早く結果を手に入れようとする努力で、斧を研ぐように、それをやっても結果が得られないような努力、準備の努力が出来ません。
しかしプロになるような人は、それが出来ます。だからこそ、そこで差が付くのです。
もしプロなどの高いレベルを目指す、将来性を考えているのであれば、是非こうした成功者から考え方や行動を学び、努力をするのであれば、結果を急ぐことなく、準備に十分な時間をかけてみて下さい。
またもし、早い段階から才能を伸ばす努力をしたい、最初から正しいやり方で努力をしたい、という人がいれば、旭川揺らぎ整体の整体と指導、セミナーを受けに来て、正しい努力、子育ての方法、考え方などを学んで下さい。