虫歯治療を行わない歯科医

山形県酒田市に世界から注目される歯科医、熊谷崇(くまがいたかし 72)がいる。

診療所は、全て個室の部屋が合計27部屋あり、技工室や滅菌室も完備。これは世界的に見ても、屈指の規模。

一般的に虫歯治療は、機械を使って直ぐに削りますが、熊谷先生の場合、虫歯治療に歯を削る機械は、最小限しか使わない。

それは歯の寿命は、コンマ数ミリの削り方の違いでも段違いに変わり、神経を取る治療をすると、歯の寿命が半分ぐらいになる、と言われているためです。

 

しかし、熊谷先生が世界で注目される理由は、虫歯治療ではなく、虫歯や歯周病をあらかじめ防ぐ、独特の取り組みにある。

それは、「痛くなったら行く歯医者」から、「痛くならないために行く歯医者」を目指し、取り組んで来たこと。

なんと熊谷先生の歯科医院に通う子供の、8割以上が20歳まで永久歯に、一本も虫歯が出来ない。この結果は、世界中どこにもない。

 

普通虫歯になれば、虫歯の治療をする。

そうではなく、虫歯で来たとしても、初診では虫歯の治療をしなかったりする。

何故なら虫歯になるには、虫歯になる原因があり、それを改善しないことには、そのまま虫歯の治療をしても、また直ぐ虫歯になる可能性が高いからです。

 

「今までは目先の治療、患者さんの要求に答えたと思いつつ、実は患者さんの将来にとっては、全く利益にならないことを提供しちゃうこともある。

歯科医療はその時食べれればいいのではなくて、本当に長く持たせることが問題。自分の歯で食べさせたいということが目的なので、その患者さんの人生を診ているわけですよね。」

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