才能を伸ばすことを考えるよりも、才能を潰さない事を考えた方が、将来的に伸びる可能性が高く、プロアスリートにもなれる可能性が高い。
また、
小学生の内に、熱心に教えられて来た子供の多くは、小学生の時点で、才能や素質が潰されている。
(参照:才能を伸ばすことより、もっと重要なこと)
才能や素質が潰れているというのは、余り分からないかもしれませんが、たとえば怪我をして手術をすることになったとか、体がぼろ雑巾のような体になっていれば、プロとしては通用しないので、才能が潰れていると言えます。
(手術をしたからと言って、絶対にプロになれないということではありませんが、骨が変形したり、関節の可動域が狭まったり、筋肉の委縮などが起こっていれば、やはり難しくなってきます)
外傷はともかく、プロになるような子供は、小学生の内は基本的に怪我はしません。
また高い知識と経験があり、プロのアスリートを育てているような指導者のもとで教わっている子供たちも、余り怪我をしません。
それは、
子供の体と将来性を考え、無理な練習やトレーニングをやらせたりせず、正しい練習を行っているからです。
逆に言えば、
怪我をしたのは、子供の体に無理がかかっていた、つまり無理な練習だった、間違った練習、トレーニングだった、取り組み方、考え方が間違えていた
ということですが、
それに早い段階で気づき、何が間違っていたのかを分析し、その間違いを正しいやり方に修正することが出来れば、問題ありません。
しかし熱心になり過ぎると、結果を急いで出すことばかりに囚われてしまうため、冷静に、客観的になる事が出来ず、また「スポーツは怪我をするもの」、「怪我をしたのは一時的なもの」、「たまたま運が悪かった」といった間違った考えから、
練習やトレーニングの間違いを修正出来ず、それを続けてしまい、そのため更に大きな怪我をしたりなど、次第に取り返しがつかなくなって行き、才能や素質を潰してしまうのです。
当たり前のことですが、親でも指導者でも、子供には怪我をさせたくないと思うものです。
しかし思っただけでは、お金持ちに成れないのと同じように、思っただけでは怪我を予防することは出来ません。
問題なのは、怪我をさせたくないと思ったかどうかではなく、実際にどう考えて、どう行動したのかです。
才能や素質のことにしても、才能や素質を伸ばしたいと思っているのに、逆に潰していたりするのは、思ったことが重要なのではなくて、どういった考えを持って行動したかの方が、より重要だからなのです。
もし小学生の子供が怪我をしたことがあったり、怪我をしていて、その問題に気づき、修正していないのであれば、才能や素質が潰れている方向に進んでいる可能性があります。
一般的には、スポーツや体に関する高い知識や経験がなかったり、優秀な指導者について、習うことが出来ていなかったりするので、何かあっても、自分で修正することは難しいのです。
その上熱心になり過ぎると、周りが見えなくなったりもします。
そうしたリスクを避けるために、旭川の様に、プロを育てているような優秀な指導者がいない、プロのトレーナーがいないなど、十分なスポーツ環境が整っていないような地域では、才能を伸ばすことよりも、潰さない事を考えた方が、リスクを回避できる訳です。
子供のことを思えば、熱心に色々教えたりやらせたくはなりますが、
怪我をして思うような練習が出来なくなる、才能や素質を潰すことと比べれば、怪我をさせないだけでも、成功している、才能や素質を伸ばせている
とも考えられます。
逆に大変残念なことではありますが、
小学生の内に無理して怪我した子供の多くは、間違いを修正して、正しい練習やトレーニングを教えて貰う事や、根本的な所から体を治してくれる先生に出会うこともないので、中学高校となるにつれて、抜かれてしまうのです。
理想は、
自分自身が元プロアスリートなどで、スポーツと体に関する高い知識と経験がある、または優秀な指導者について習わせることで才能を伸ばす。
しかし専門的知識と経験がなく、ごく普通の環境であるならば、才能を伸ばすことよりも、リスク管理で、才能を潰さない事を考える。
またそのためには、我流の方法は極力行わないようにし、特に熱心に教えたり、押し付けるようなことはしない。
その上でもし、怪我をした場合は、間違った練習、トレーニング、取り組み方、考え方だったと考え、何が間違っていたのかを分析し、その間違いを正しいやり方を知る努力、修正する努力をする。
ただ出来ることなら、怪我をする前に問題に気づき、怪我を予防したいものです。また才能や素質が潰れている方向に進んでいるとすれば、取り返しがつかなくなる前に、気づきたいでしょう。
こうしたことが分かる、見抜くためには、専門的な知識と経験が必要なのですが、そうではない一般の人でも、比較的分かりやすい方法があるので、それをお教えします。
それは筋肉の状態をみることです。
もし小学生で、筋肉がパンパンに張っているとすれば、才能や素質を潰してる可能性が高いと考えられます。
筋肉が張っているというのは、疲労が溜まっている状態ですが、パンパンに張っているというのであれば、練習の仕方(質や量)、トレーニングが間違っている事が考えられ、また力む体の使い方が身について来ています。
一流のアスリートの筋肉は柔らかいと言われていますが、パンパンに張った体、ガチガチに張った体は、それとは真逆の体作りをしているということなのです。
その延長のまま練習やトレーニングを続けて行くと、怪我をするリスクも高くなり、才能や素質が潰れることになります。
最初に才能や素質が潰れた体は、「ぼろ雑巾のような体」と説明しましたが、筋肉がパンパンに張っているような体が、それに近い体で、筋肉の張りには、十分気を付けなければなりません。
パンパンに張った体には簡単になれますが、一流アスリートの様に、弾力性のある柔らかい体作りは、殆どの人には出来ないのです。
それが出来ている人が、怪我も余りすることなく、プロの様に高いパフォーマンスを発揮出来るようになります。
またそうした体作りが、プロを目指すための体作りなのです。
もし子供が怪我をした、筋肉がパンパンに張っている、正しい練習やトレーニングが知りたい、一流アスリートのような、弾力性のある柔らかい体作りをしたいのであれば、揺らぎ整体の施術とセミナーを受けに来て下さい。