20代男性。バスケットボール後に首を動かすと痛くなる。たまにあるケースですが、病院では頚椎捻挫と診断されることが多いです。
首を使ったフェイントで急速に首を動かすこともありますが、それ以外は動かすことが多くてもさほど問題のない範囲です。それにも関わらず首を痛めてしまうのは、寝違えもそうですが、身体に疲れが溜まって胴体が上手に働かなくなり、その分首に負担がかかってしまうためです。
ですから元々の原因は、首の動かし方や首が硬いといった事よりも、背中の筋肉が硬くなるなど、胴体が硬くなっていたことにあります。この方も最近パソコンを使った仕事が増え、肩甲骨周りや腰の筋肉が硬くなっていたため身体を動かしにくくなり、その分首が過剰に動いて痛めてしまいました。
通常寝違えやぎっくり腰は安静になりますが、基本的には通常の手技で行います。この方には通常の手技の後、痛みが残っていたので、頚椎を動かし頚椎の動きをよくする手技と、抵抗を与え筋バランスを整える方法で、かなり改善されました。
スポーツ障害症例