子育ては強制しないこと

子供をプロアスリートに育てようとした時に、もしかしたら「スパルタでやらなければ、プロにはなれない」といったイメージを持たれているかもしれません。

そのため、そんなことは子供にさせたくはないから、プロなんか目指さなくていい、と考えている人もいると思います。

 

確かに体が成長した後に行うトレーニングは、体の限界寸前まで追い込むような、激しいトレーニングを行うこともあります。

しかしプロや一流に育てる親は、小学生などの段階では、スパルタなどやらないし、子供に強制するようなことは一切しません。

練習は軍隊のような練習ではなく、遊びの延長でスポーツをやっているようなものです。

(これが中国の場合は、オリンピックメダリストを育てるのに、子供の頃から強化選手をスパルタ式で練習させる。)

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横山友美佳さんの感想頂きました

横山友美佳さんの著書、「明日もまた生きていこう」は、強烈だったりもするので、読むことをお勧めしている訳でもないのですが、何人かの方が、本を買って読んでくれてたようです。

その中から、医療関係の方からも感想を頂いたので、載せてみたいと思います。

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親は汗をかかなければならない

子育てをしている人なら、一生懸命にやられていると思いますが、子育てで重要なことは、親自身が汗をかくことではないでしょうか。

 

長野オリンピックで、冬季オリンピック日本女子初の金メダルを獲得し、またソルトレイクオリンピックで銅メダルを獲得した、モーグルの里谷多英さんのお父さんは、

夏場のトレーニングで、自転車を漕ぐ子供を、車の中から「頑張れ、頑張れ」と、激を飛ばしているのを見て、

「あれじゃあ、子供はついてこないし、本気にもならない。親が一緒に汗をかかないと駄目なんだよ」と、マウンテンバイクを一緒に漕いでいたそうです。

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除菌をするからアトピーになる!?

日本人は清潔志向だし、テレビでも医者が手洗いをしましょうと勧めています。

そのため何の疑いも無く、手を奇麗に洗うことがいいと思っていますが、手洗いでさえも、洗い過ぎはよくありません。

皮膚には常在菌がいて、皮膚を守ってくれているのですが、何度も洗ったり、石鹸で必要以上に洗ってしまうと、常在菌まで殺菌することになり、かえってウイルスが皮膚につきやすくなります。

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セミナーで即効改善 2

もう一つ、非常に面白かったのが、利き手と反対の手でも同じワークを行い、その後、利き手でない左手で投げて貰ったのですが、そっちの方が、周りの人も、また本人も驚くぐらいに、上手く投げることが出来ている。

もちろん普段、左で練習をしている訳ではありません。

 

何故こうしたことが起こるかと言うと、右は今まで部活の先生や先輩に習ったり、また我流の練習を行ってきたことにより、癖が身についてしまったため、茶碗が空でない様に、教えたことの全てが入らず、また出てこない。

それに対し、左は誰からも習っていないので、癖がなく、空っぽの状態であるため、教えたことそのものが出てくるためです。

フォームを修正されれば、余計に悪くなると言うのは、こういうことです。

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セミナーで即効改善

前回のセミナーでも少し行ったのですが、今回のセミナーの中で、野球をやっている人がいるので、ピッチングフォームの指導を行いました。

と言うのも、前回ピッチングフォームをチェックした時に、余りよろしくなかったのです。

 

まず指導前と指導後とで、どれだけ変化したかを見るのに、ピッチングフォームをチェックしたのですが、前回とは違って、思いの他出来ていました。笑

前回のセミナーで、「イメージによって体は変わる」と教えたのを、練習してくれていたようです。

しかしそれでも、まだ癖があるなど問題があるので、それを改善するワークを行う。

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除菌は体に悪い!?

日本人の清潔志向を巧みに利用したのが、菌を悪者にし、除菌をしよう、抗菌をしようというもの。

殆どの日本人は、菌は悪いものだと考え、除菌をして、清潔に保とうといった考えを持っているのではないでしょうか?

しかし菌は必要なものでもあり、不必要に除菌などを行うと、体に様々な問題を引き起こします。今の時代では、逆に多少汚い方が健康になれる。

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被爆国の日本に原発がある訳

昔はそんなんじゃなかったのに、変わってしまった、染まってしまったと言うことがあると思います。

特にピュアな人ほど、色が無い分染まりやすい。日本人にはそういう所がある気がする。

 

例えば被爆国である日本に、なぜ原発があるかというと、その背景には、アメリカの核開発と関係がある。

当時アメリカが核開発をしていくためには、第五福竜丸事件などによる、放射能汚染の悪いイメージを払拭させ、核に対するクリーンなイメージを、持たせなければならなかった。

そのためには、原爆を落とされた被爆国である日本が、自ら率先して原発を作るようになれば、最も効果的であると考えたのです。

核兵器と原発は別のものであると思われていますが、実は表裏一体、光と影のようなもの。

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なぜ病気にならなければならないのか

重い病気になったのであれば、「なぜ自分が病気にならなければならないんだ」と思うかもしれません。また生きる努力をしても助かることが出来なければ、神様なんかいないと考えるかもしれません。

横山友美佳さんは、ベストルーキー賞、優秀選手賞、オリンピック有望選手賞などの賞を受賞し、将来を嘱望されて、人一倍努力を続けてきました。また病気の苦しい治療にも耐えてまきた。

こんなに努力してきた人なのだから、それが報われてもいい。

また助かることが出来なかったとすれば、神様などいないと考えることは、ふつうであると思います。

 

ただ横山さんの例で言えば、本を読んで一つ気になったのが、小学生の頃転校を三回経験し、それだけでなく、北京で生まれ北京で育ちだったのが、日本に引っ越し、言葉の面で大きく苦労をしたことです。

その他に、人一倍厳しい練習やプレッシャー、負けず嫌いでなんでも頑張り過ぎてしまう性格が重なったことが、少なからず病気と関係していたのではないかと感じます。

明日もまた生きていこう 3

横山さんのがんは、横紋筋肉腫と呼ばれる、一般的には聞きなれない癌ですが、癌が見つかったことで、再び入院生活が始まる。

今度の治療は、三週間に1クールの治療の他に、更に48時間新たな薬を投与し続ける治療で、それが大変辛く、今まで以上に強く吐き気を催す。

一回目の治療の日は、朝の四時から吐き気が止むことはなかった。

三日間水も食べ物も何一つ口にすることが出来ず、お腹が空いても食べ物を見ただけで吐いてしまう。ただただ時間が過ぎていくのを耐えるしかない。

また、痛み止めが効かなくなったため、モルヒネを点滴で使うようになったり、白血球、赤血球、血小板の数値は下がる一方で、多い時は1日おき、2日連続して輸血することも珍しくなかった。

それでも全コースの治療が終了し、無事退院する。2006年11月15日。

しかし2007年2月22日に、二度目の再発。

 

横山さんは、あとがきにこう書いている。

 歩くこと、話すこと、見ること、聞こえること、喜ぶこと、悲しむこと、そして生きること。当然のようにできている人間は何とも思わないけれど、これらはすべて当たり前のことなんかじゃない。私もバレーボールをやっていたころはよく「休みが欲しい」などと思っていましたが、突然病気になってバレーボールが出来なくなってから、当たり前にバレーボールをしていたことが、それだけでどんなにすばらしいことかに気が付きました。

 どうか、この世の中で、生きたいと願っても、生きられなかった人がたくさんいることを知って下さい。

 そして、みなさんの大事な、たったひとつの尊い命を大切にしてください。

 今という瞬間を大事に生きて下さい。

 

2008年4月17日。

本の完成を見ることなく、横山友美佳さんは永眠した。